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2019年11月13日 (水) 11:12時点における最新版
ウィリアム・"ビル"・ミドルトン(William "Bill" Middleton)は、3だいの機関車及び汽車のえほんの初代画家。
概要
エドモンド・ウォード社から『3だいの機関車』を出版するにあたって、オードリー牧師のイラストでは不十分だっため、仲介業者を通じて石版画家のウィリアム・ミドルトンが£62で雇われました。
しかし、ミドルトンはイラストレーターの経験がなかったため、奥行きや人物の描き方が分かりませんでした。機関車の顔は、煙室扉に付けられた平たい円盤(硬貨の周りをなぞったようなもの)に描かれていました[1]。淡い画風が特徴的です。
オードリー牧師は、ミドルトンの挿絵に不満を抱きました。自身のラフスケッチで車輪配置を4-4-2としたヘンリーを、ミドルトンは4-6-2として描いてしまったため、実質ゴードンと同じになってしまいました。またヘンリーのトンネルは、初めは1本で、ヘンリーが閉じこもった後に新しいトンネルが造られたと書かれていましたが、ミドルトンは最初からトンネルを2本描いてしまいました。
1949年10月の第8版から、3代目の挿絵画家のレジナルド・ダルビーの挿絵に差し替えられました。
ちなみにミドルトンは、1995年に『The Thomas the Tank Engine Man』が出版されるまで殆ど知られていませんでした。
ミドルトンは、1930年代から1950年代まで、レスターのハルフォード通りにある店の上にスタジオを構えていました。祖父を通じてミドルトンを知っていたT・ロビン・マーティン牧師によると、ミドルトンは「汚れた古い機関車」の物語が成功するとは考えていなかったようで、描画に全力を尽くさなかったそうです[2]。