
ケイ&ウォード社[1](Kaye & Ward Ltd.)は、イギリスのロンドンにかつて存在した出版社。ニコラス・ケイ社(Nicholas Kaye Limited)とエドモンド・ウォード社(Edmund Ward (Publishers) Ltd.)が合併したことによって誕生し、1967年から1989年まで「汽車のえほん」の出版社でした。
歴史[]
1952年、フランクリン・エドモンド・ウォード(Franklyn Edmund Ward)は、エドモンド・ウォード社(Edmund Ward (Publishers) Ltd.)をストレイカー兄弟社(Straker Brothers Ltd.)に売却しました。ストレイカー社はニコラス・ケイ社(Nicholas Kaye Limited)も吸収しましたが、“Edmund Ward”の社名は続投されました。
1967年の「小さな機関車たち」からケイ&ウォード社(Kaye & Ward Ltd.)から出版されるようになりました[2]。
1984年、ウィリアム・ハイネマン社に買収されましたが、1989年まで社名が使用されていました。1987年にリード・インターナショナルは、ハイネマン社を所有するオクトパス・パブリッシングを5億4000万ポンドで買収しました[3]。
1998年4月25日、リード・インターナショナルは児童書部門をエグモント社に、「汽車のえほん」の著作権を1350万ポンドでブリット・オールクロフト社に売却しました[4][5]。「汽車のえほん」の出版権はエグモント社が獲得し、同年に“新装版”が出版されました[6]。
ケイ&ウォード社は、エグモント社の一部として存在していますが[7]、休眠中です。
刊行物[]
- 小さな機関車たち(1967年)
- 機関車のぼうけん(1968年)
- 機関車オリバー(1969年)
- きえた機関車(1970年)
- わんぱく機関車(1972年)
- Really Useful Engines(1983年、訳:やくにたつ機関車)
- James and the Diesel Engines(1984年、訳:ジェームスとディーゼル機関車)
- Great Little Engines(1985年、訳:いだいな小さな機関車)
- More About Thomas the Tank Engine(1986年、訳:機関車トーマスについて)
- Gordon the High-Speed Engine(1987年、訳:速い機関車ゴードン)
- Toby, Trucks and Trouble(1988年、訳:トビーと貨車のトラブル)
- Railway Map of the Island of Sodor(1971/1983年、訳:ソドー島の鉄道マップ)
- The Railway Series: Surprise Packet(1972年、訳:汽車のえほん:びっくり箱)
- The Rev. W. Awdry's Famous Railway Series Station book box(1980年、訳:汽車のえほん 全26巻セット)
- The Island of Sodor: Its People, History and Railways(1987年、訳:ソドー島:人々・歴史・鉄道)
- 番外編
- Thomas's Christmas Party(1984年、訳:トーマスのクリスマス・パーティー)
- Thomas Comes to Breakfast(1985年、訳:トーマスあさごはんにおじゃま)
- Thomas and the Missing Christmas Tree(1986年、訳:トーマスときえたクリスマスツリー)
- Thomas and the Evil Diesel(1987年、訳:トーマスといじわるなディーゼル)
- きかんしゃトーマスのポップアップえほん
- きかんしゃトーマスとバスのバーティー(1983年)
- きかんしゃヘンリーとサーカスのぞう(1983年)
- きかんしゃジェームズといたずらもののかしゃ(1984年)
- Twelve Happy Engines(1970年、訳:12だいの幸せな機関車、ネスレ社との共同出版)
メモ[]
- 1980年代の玩具や書籍[8]には、「Kaye & Ward Ltd.」の著作権表記がありました。
ケイ&ウォード社とブリット・オールクロフト社の著作権表記があるテレビシリーズのロゴ(1984年)
脚注[]
- ↑ ケイ&ワード社とも。
- ↑ 「Small Railway Engines」1967年初版(ReproJackets)
- ↑ 沿革(リード・エルゼビア)
- ↑ エグモント社がリード・チルドレンズ・ブックスを買収(パブリッシャーズ・ウィークリー)
- ↑ “駅長からの重要なお知らせ(リード社)”. 1999年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ↑ “よくある質問(オードリー一家のサイト)”. 2007年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ↑ エグモント社の税務戦略
- ↑ 1970~1980年代に出版された日本語版「汽車のえほん」のコロフォン(英語版)にも、「Copyright © 19∎∎ by Kaye & Ward Ltd, London.」と「Originally published by Kaye & Ward Ltd.」の表記があります。